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2005.05.15

私がご主人様!? No.01

「唐突だけど、祐希・・・・貴方転校しなさい。」
 父親と私、そして母親の3人で食事中、彼女は突然そんな事を言う。
 「はい?」
 言われた私は一瞬固まり、母親の顔を見る・・・・そして言う。
 「本当に唐突ね・・・・今度は何たくらんでいるの?」
 「たくらんでいるなんて酷いわね、ねえあなた?」
 母親は隣でもくもくと食事をしている父親に、そう言うと・・・・・・
 「そうだぞ祐希・・・・これは前からかあさんと決めていたことなのだぞ。」
 当事者を蚊帳の外にして物事を決めるのは相変わらずである。
 「・・・・でどこへ行けって言うのよ?」
 こうなったらこの夫婦、あらゆる手段を用いてでも実行するだろう・・・抵抗するだけ無駄である。
 「ふむ・・・お前も覚えているだろう?北海道にある別宅。」
 「そんなのあったっけ?」
 何時の間に?というかうちの両親の仕事って実は何やっているのか私は全然知らなかったりする。
 「あるのだよ祐希・・・・まあお前が小さい頃住んでいた所だから覚えていないのもしょうがないがな。」
 そんなの初耳だ。
 「と言うわけで祐希ちゃんがんばってね。」
 何をがんばれというのだろうか、いまいち分からない。
 「既に荷物も運んである。後はお前が行くだけだ。」
 ああそうですか・・・・何時もながら手際はいいみたいだ。
 「でも学校は?」
 「転入手続きならもう終わっているわよ。そうそう、出発前に挨拶していきなさいね。」
 クラスの連中驚くだろうな・・・・私は慣れているけど。
 こうして私は訳も分からず北海道へ向かった・・・・そこに何が待ち受けているのかも知らずに。

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