« 私がご主人様!? No.11 | トップページ | 作品を投稿しました14 »

2005.06.15

私がご主人様!? No.12

 トントン
 扉が叩かれる音がして、佐藤さん・・いや麻耶さんか、が向かう。
 先程と違い彼女は直ぐに戻ってきた。
 「ご主人様、お茶の用意が出来ましたが、お飲みになりますか?」
 「あ、うん、頂戴。」
 「畏まりました。」
 麻耶さんはお辞儀をすると、扉に再び向かい、大きく開く。
 そうするとカップやお菓子の皿を載せたワゴンを押してメイドが入ってくる。
 よく見るとそのメイドに見覚えがあった。そう最初に会ったあのメイドだった。
 確か名前は沢木舞さん。私と大して年の違わない女の子だ。
 舞さんはワゴンをテーブルの横に付けると、まず裏返していたカップを戻しポットからお茶を注ぐ。
 見ていて惚れ惚れする手際だった。とても私には真似の出来ないものだ。
 そうしている中に舞さんはお茶を入れ終わり私の前に置く。何時の間にかお菓子の皿も置かれている。
 お茶の用意を終えた舞さんは軽くお辞儀をすると、ワゴンの横に控えるように立つ。
 一方の麻耶さんも舞さんの作業が終わると、私の後ろに立ち、こちらも控えている。
 「えーと・・いただきます。」
 私はそう言ってカップに手を伸ばす。・・・正直いって、こんなに緊張するティータイムは生まれて初めてだった。

|

« 私がご主人様!? No.11 | トップページ | 作品を投稿しました14 »

「SSコーナー」カテゴリの記事

コメント

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/34504/4570361

この記事へのトラックバック一覧です: 私がご主人様!? No.12:

« 私がご主人様!? No.11 | トップページ | 作品を投稿しました14 »