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2005.06.12

私がご主人様!? No.11

 「兎に角その屋敷の主人はお前だ。メイド達にもそう言ってある。」
 こちらの事など構わず話を進める父親。
 「だから頼んだぞ祐希。さらばだ。」
 「ちょ、ちょっと待って・・・」
 ツーツーツー
 切れた電話を見ながら呆然とする私。今更ながら家の親のアバウトさには驚くより呆れる。
 「お話はお済みでしょうか?」
 離れて立っていた佐藤さんが近づいてきて聞いてくる。
 「あ、うん一応ね。」
 電話機を彼女に渡しながら、私は佐藤さんを見上げる。
 「えーと、佐藤さんで良かったんだよね。聞きたい事があるんだけど。」
 「はい、何でもお聞き下さい、あと私の事は麻耶とお呼び下さいご主人様。」
 そ、それはちょっと勘弁して欲しいんだけど。
 「えーと、それじゃ私がこの屋敷の主人で、麻耶さん達がメイドとして仕えてくれるわけ?」
 私の問いに、麻耶さんは微笑むと再び腰を折ってお辞儀をしながら答える。
 「その通りでございますご主人様。以後よろしくお願いいたします。」
 夢なら覚めて欲しいと私は切に思った。

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